「礼節」は利益となるか

こんな記事を見つけました。
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礼儀正しさは職場にプラスの効果
従業員に敬意を払う職場環境は生産性や創造性を向上させる
http://jp.wsj.com/articles/SB12408226390103943756704582455700160087784
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この記事は以下のような研究に関する記事になります。

  • 従業員らが自分たちに敬意が払われていないと感じると、彼らのパフォーマンスは低下する。
  • 従業員は仕事に集中せず、さまざまな出来事を気にしたり、不満を顧客にぶつけたり、職場を避けたりするようになる。
  • 無礼な行為が従業員の思考力や人の役に立とうとする姿勢にもっと微妙な形で影響を及ぼし得る。

結果を要約すると、

  • 直接無礼な行為を受けた人は、処理能力が61%落ち、創造性は58%落ちた。
  • 直接ではないが、所属するグループけなされた人は処理能力が33%落ち、創造性は39%落ちた。

さらに、

  • 無礼な行為を目撃しただけの人についても、処理能力が25%悪く、創造性は45%近く落ちたそうだ。

※処理能力は「アナグラム・ワードパズル(単語のつづりを入れ替えるパズル)の成績」、創造性は「ブレインストーミング(集団で自由にアイデアを出し合う方法)で提案できたアイデアの数」を基準としています。

この結果からわかるのは、暴言など無礼な行為を、自分や自分が所属するグループ(組織)に対して受けた人はもちろん、
その行為が行われた場所に居合わせただけの人にも大きな悪影響を与えるということです。

”自分には関係ないことで他人が怒鳴られているだけだから関係ない”とは言えないわけですね。
その場面に出くわしただけで、ダメージを受けていると言えるのではないでしょうか。

暴言や無礼な態度というのはそれくらい周囲に悪影響を与えるようですから、自分から行うことは避けた方がよいのは間違いなさそうです。

記事の後半では、礼儀正しさの利点についても語られています。
記事では礼儀正しさを「敬意を払って誰かに接する態度であり、落ち着き、丁寧かつ機嫌良く相手と接すること」としたうえで、以下のように書いています。

  • 同僚を「礼儀正しい」と評価する人々は、その人に仕事のアドバイスを求める可能性が高く、その人をリーダーとして認める確率が2倍高い。
  • 礼儀正しいと評価される人のパフォーマンスは、マネジャーからそう評価されない人より13%良い。

「礼儀正しくあることで、リーダーは組織に好循環をつくりだし、皆が仕事に一層集中できるようにする」とのこと。
「礼儀正しさがチームのパフォーマンスを上げる理由の1つは、「心理的な安心感」が高まるからだ」とも書かれています。

礼儀正しい人のそばにいると安心感があるというのは共感できる人も多いのではないでしょうか。
無礼な行為に悪影響があり、礼儀正しい行為に利点があるわけですから、自分自身も極力礼節を欠かない行為を行えるように注意していきたいところです。
無礼さのコストが高くつくのであれば、礼節を重んじることが自らにとって利益に繋がるかもしれません。
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