新卒に面接官が聞きたい「経験」って、一体何?

最近、新卒採用であっても「志望動機」よりも「学生の時の経験」を聞く面接官が増えています。
「頑張った活動は?」
「アルバイトは何をしていた?」
「どのようなことに打ち込んだ?」
聞き方は色々ですが、結局のところそれはすべて、「経験」を聞いているわけです。

なぜ面接官は執拗に経験を尋ねるのでしょう?
実は理由はカンタンです。「どう思っているか」ではなく、「何をしてきたか」を重視して採用を行いたいからです。
なぜこのようなことになっているか、種明かしは簡単です。一言で言えば、
「面接対策をしてくる学生が増えたから」です。
例えば志望動機は「経験」ではなく、「今思っていること」を聞きます。ですが、「思っていること」はどうにでも加工できます。心にも思っていないことを並べ立てても、面接官にそれを確かめるすべはありません。

ですが、「経験」はちがいます。
経験は架空の出来事をでっち上げるのはかなり難しいことです。もし架空の出来事を持ってきたとしても、深く突っ込まれれば必ず矛盾が生じます。したがって、面接官としては思っていることよりも、経験したことや実績を聞くほうが、精度の高い面接ができると思っているのです。
ですから、
卒論のテーマをどのように決めたか
リーダーに任命された時、最初に何をやったか
自分の作品のうち自信を持っているのはなにか
そういった客観的事実を確かめる面接が増えているのです。

学生時代を振り返り、「ほんとうに頑張ったこと」を思い出してみてください。きっと面接官はその話を聞きたがっているはずです。