梅雨時期に熱中症に注意!湿度と気温の「隠れリスク」から身を守る

今年は関東地方が6月10日頃に梅雨入りしました。そこから雨の日が続くと思いきや、30度以上の真夏日となり、35度以上の猛暑日に迫る勢いです。
梅雨と聞くと、じめじめとした雨の日々を思い浮かべ、熱中症とは無縁だと考える方もいるかもしれません。しかし、今年は梅雨時期から熱中症のリスクが潜んでいます。
熱中症は、一般的に気温が高い夏に多く発生するイメージがありますが、梅雨時期特有の「高温多湿」な環境は、私たちの体に大きな負担をかけます。特に注意が必要なのが、湿度が高いことによる体の冷却機能の低下です。
なぜ梅雨時期に熱中症になりやすいのか?
- 高い湿度: 湿度が高いと汗が蒸発しにくくなります。汗は蒸発する際に体の熱を奪うことで体温を下げますが、それができないと体内に熱がこもりやすくなります。
- 気温の急な上昇: 梅雨の晴れ間や、梅雨明け直後など、急に気温が上昇する日があります。体がまだ暑さに慣れていないため、熱中症になりやすい状態です。
- 室内でも油断できない: 外は涼しくても、締め切った室内は湿度がこもり、熱中症のリスクが高まります。特に、エアコンをあまり使わない方や、日中の留守宅などは注意が必要です。
梅雨時期の熱中症対策
では、梅雨時期の熱中症から身を守るためには、具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか?
1. こまめな水分補給
喉が渇いていなくても、意識的に水分を摂りましょう。汗をたくさんかく場合は、スポーツドリンクや経口補水液などで塩分も補給することをおすすめします。特に、カフェインを含む飲み物やアルコールは利尿作用があるため、水分補給には適しません。

2. 湿度対策を徹底
- 除湿器やエアコンのドライ機能の活用: 湿度を下げることで、汗が蒸発しやすくなり、体感温度も下がります。
- 換気を心がける: 窓を開けて風を通したり、換気扇を使ったりして、室内の空気を循環させましょう。
- 濡れた衣類は早めに乾かす: 部屋干しは湿度を上げる原因にもなるので、できるだけ外に干すか、乾燥機を活用しましょう。

3. 涼しい服装と快適な環境づくり
- 通気性の良い服装を選ぶ: 吸湿性・速乾性に優れた素材の服を選び、体を締め付けないゆったりとした服装を心がけましょう。
- 無理のない範囲でエアコンを活用: 我慢せずに、適切な温度設定でエアコンを使用しましょう。設定温度の目安は28℃程度ですが、無理のない範囲で調整してください。
- 日中の外出は避ける・工夫する: 気温や湿度が最も高くなる時間帯の外出はできるだけ避け、やむを得ない場合は日傘や帽子を活用しましょう。
4. 体調管理と食事
- 十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事: 疲労や睡眠不足は熱中症のリスクを高めます。日頃から体調を整えるよう心がけましょう。
- 暑さに負けない体づくり: 軽めの運動で汗をかく習慣をつけることも大切ですが、体調と相談しながら無理のない範囲で行いましょう。
梅雨時期の熱中症は、気づかないうちに進行してしまうこともあります。「まだ大丈夫」と思わずに、これらの対策を実践して、健康で快適な梅雨を過ごしましょう。
この梅雨、あなたの周りに体調を崩している方はいませんか? ぜひ、熱中症対策について声をかけあって、みんなで健康に過ごしましょう!