グループディスカッションから考えるリーダーの意義とは

今回のブログは就職活動における「グループディスカッション」についてお話します。
近年、採用選考でグループディスカッションを実施する企業が増えています。
その理由としては、通常の面接よりも、実際に採用した際にどのように会社に貢献できるのかを見極める指標になるからです。
では、一体そんなグループディスカッションではどこを見られているのでしょうか。
「リーダーを担当しないと強くアピールできないかも」
「グループがうまく回らなかったらリーダーの責任になるかも」
などと考えてしまう学生は少なくはないかと思います。
ダイヤモンドオンラインの記事を見てみましょう。
グループディスカッションは採用工程の中でも、応募者を絞り込む目的では企業にとって非常に使い勝手の良い手法です。各グループに1人の選考員を置けばいいですし、グループ面接よりも人となりが分かりやすくなります。選考員のジャッジによって採否も大きく変わってくるという面もありますが、「抽出する」という視点に立てば全体の流れや発言をよく聞いていれば伝わってくるものも多くあります。
ただ、減点制よりも加点制となる場合が多く、学生が当事者意識を持って参加していたり、目的意識を持って取り組んでいたりするかどうかが、評価の大前提になっています。
(グループディスカッションを一人で仕切る就活生は落ちる ダイヤモンドオンライン 2016年3月23日より)
以上によると、評価ポイントは当事者意識と目的意識ということになります。
もちろんリーダーを務める人は、当事者意識をアピールする絶好のチャンスでしょう。
しかしながら、リーダーではなくとも当事者意識と目的意識は十分にアピールすることができると思いませんか。
私の先輩に大学時代のゼミ活動で2年間書記担当をしていた人がいました。
その先輩が第一志望であった企業には、採用選考でグループディスカッションがあり、リーダーに立候補してアピールをするか2年間続けた書記を担当するか迷い、最終的には書記を担当することにしたそうです。
いざディスカッションが始まると、その先輩のグループはリーダーがうまくまとめきれず、メンバーが好き勝手に意見を言い合う状態になってしまったそうです。
このままだとグループがまとまらないまま発表になってしまうと思った先輩は、一度議論をストップさせ、自身が書き記したことをメンバーに伝え、その上で、この論点について話し合って結論を出すべきだ、とグループをまとめたそうです。
結果的に、書記を担当したその先輩の行動が採用担当者に評価され、見事その第一志望の企業から内定を頂いたそうです。
これはあくまで1つの例ですが、このようにリーダーを担当しなくとも十分アピールすることは可能です。
そもそも、リーダーとはなんでしょう。
私には、書記を担当した先輩の方がよっぽどリーダーらしい気がします。
結局なところ、メンバー全員がリーダー的な意識を持つこと—当事者意識—が重要なのだと思います。
また、当たり前ですが、グループディスカッションを行う意味について理解し、目的意識を持って参加することが必要不可欠でしょう。
企業、日本企業では特にリーダーシップの取れる人材が求められます。
しかしながら、企業には業務を行う上で様々な役割を担う人材が必要です。
リーダーはあくまでその中の一部であるので、グループディスカッションでは自分が一番力を発揮出来る役割で参加することが一番だと思います。