OBOG訪問はWebサービスで効率的にやっていく時代

今回は来月3月1日より就職活動が本格化する就職活動に向けて、就活生が抱えている悩みに対してアドバイスしていきたいと思います。

就職活動をする上で、どの業界にどういう傾向があり、業界の中でもこの会社はどういうタイプの人が欲しいのかということは、実際にOBOG訪問や説明会に赴き、生で感じるしかありません。

とはいえ、おそらくこの時期の就活生はSPIの対策をしたり、エントリーシートを考えたりする必要もあるので、非常に忙しく時間が限られてくると思います。

私もOBOG訪問をした経験がありますが、確かにOBOG訪問は手間がかかったのを覚えています。私の大学では、大学のキャリアセンターで志望している企業にOBOGがいるかどうかを調査し、その後直接自分でその企業に電話をし、OBOG訪問をさせて欲しい、とお願いするという手法が一般的でした。

想像しただけでも面倒ですよね。しかも、私は家から大学までが相当遠かったので、苦労したのを覚えています。

ですが、それも今では過去の話です。

最近、学生がOBOGに会う敷居を低くし、学生とOBをつなぐためのマッチングサービスが話題となっています。

このサービスを利用することで、従来の手間がかるOBOG訪問を効率化することができ、時間がない就活生でも手軽に企業分析や疑問点などをOBOGに質問することができるようになるかと思います。

では代表的なOBOG訪問サービスを3つ紹介したいと思います。

  1. Matcher

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(写真:Matcher株式会社HPより)

MatcherはMatcher株式会社が提供するFacebookを用いた実名制OBOG訪問サービスです。

Matcherの特徴は、学生は大学の先輩以外でも「気になる企業の、気になる人に、気軽に会いに行くこと」ができ、社会人は「就活相談にのるので、◯◯してくれませんか?」という形で学生の就活相談にのるかわりに、お願い事を提案することができる点です。

従来のOBOG訪問には学生側のメリットは多くありましたが、社会人側のメリットはほぼありませんでした。Matcherは学生だけではなく、社会人も学生に対して何かお願いができるという形で、OBOG訪問に対応する社会人にもメリットをもたせています。

  1. VISITS OB

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(写真:株式会社VISIT WORKS HPより)

VISITS OBは株式会社VISIT WORKSが提供するOBOG訪問サービスです。

企業が社員のキャリアに関する情報を掲載することができ、学生は会員登録すると、各企業で活躍する社員の詳細なキャリア情報を閲覧することができるサービスです。

まず学生が様々な条件を指定して、先輩を検索します。次に魅力的なOBOGが見つかったら、LIKEボタンを押すことで先輩に自分のプロフィールが表示されます。その後、社会人が学生のLIKEボタンを承認するとマッチングが成立し、メッセージのやり取りを行うことができます。

VISITS OBの良いところは、何と言ってもOBOGの詳細なプロフィールが記載されている点だと思います。そのOBOGの方が歩んできたキャリアや学生時代、今後の目標から学生へのメッセージまで、事細かに記載されており、学生がOBOG訪問をしたくなるようなサービスになっている点です。

  1. ビズリーチ・キャンパス

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(写真:株式会社ビズリーチ HPより)

ビズリーチ・キャンパスは株式会社ビズリーチが提供するOBOGと母校の学生がつながるOBOG訪問サービスです。

学生は会員登録後に母校専用サイトに行き、OBOGの中から興味がある先輩や企業を検索し、「話を聞きたい」を押すことができます。

「話を聞きたい」を押すと直ぐに相手に通知が行くわけではありません。「話を聞きたい」を押すとメッセージ送信画面が開き、メッセージを送信すると訪問OKされる可能性が高まります。訪問がOKされると通知メールが届き、OBOGにコンタクトを取り訪問の日程調整をすることができます。

ビズリーチ・キャンパスの特徴は、大学ごとに専用サイトが設置されており、母校の先輩にしかコミュニケーションを取ることができないという非常にクローズドなサービスである点です。現在開校されているのは18大学であり、この大学に所属する学生しかサービスを利用することができません。協力してくれるOBOGの多い大学から現在はサービスを運営しており、OBOGの協力が得られた段階で、順次他の大学にもサービスを展開していく予定だそうです。

MatcherやVISITS OBは母校のOBOGでなくとも、OBOG訪問できますが、ビズリーチ・キャンパスではそれができません。

母校以外のOBOGを訪問できないということは、あまり学生にとってメリットがないように思えるかもしれませんが、意外とそうでもありません。

まず大学のキャリアセンターへ行かなければ得ることができないOBOGの情報がWeb上にあることは大きなメリットだと思います。また、確かに大学のキャリアセンターと比較するとまだまだ登録者数は少ないですが、IT企業に勤務するOBOGの割合が多いため、IT企業に興味がある学生にはうってつけのサービスかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

実際にOBOG訪問をしてみることで、どの業界にどういう傾向があり、業界の中でもこの会社はどういうタイプの人が欲しいのかということを知ることができます。

とはいえ、就活生は非常に忙しく時間が限られてきますので、今回紹介したOBOG訪問サービスを使用すれば効率的かつ効果的にOBOG訪問が出来るかと思います。