絞りすぎない就職活動の方がベター

3月も終盤に差し掛かり、就活生の皆さんは各企業の選考にエントリーを進めていることでしょう。
2018卒の皆さんの就職活動も売り手市場が続くだろうと言われています。

そんな中最近ある記事を目にしました。
就活では隠れた「キラリと光る企業」を狙え 大手だけでは危険、グループや中堅こそ穴場(東洋経済 2017.3.3)

この記事の要旨としては、大手企業だけに絞らずに中堅・中小企業も視野に入れて就職活動をしていくことをお勧めしています。
この記事を読んで最近お話しした2人の就活生のことを思い出しました。

まず1人目は、都内の私立大学に通う学生Aさんです。
学生Aさんは約50社の選考にエントリーすることを予定していると話してくれました。私はその数だけでも大変驚かされたのですが、エントリーを考えている企業がどこも就職希望ランキングの上位を占めるような名だたる大企業だったのです。
その学生になぜこれだけ多くの企業を受けるのか、なぜ大企業しか受けないのかを聞いてみました。
学生Aさん「大企業を受ける理由は親や友達に自慢できる企業に行きたいからですね。ただ大企業に入るのが簡単じゃないことは僕も分かってます。だからこそなるべく多くの企業を受けるようにしています。」
学生Aさんは自慢できるような大企業に絶対に入りたいが確率は低いため、数で勝負しようということでね。いわばハイリスク・ハイリターンの就職活動と言えるのではないでしょうか。

そして2人目は、地方の国公立大学に通う学生Bさんです。
学生BさんはAさんとは正反対で、約10社にしかエントリーしないようです。エントリー予定の企業も聞いてみたところ、大企業と中堅・中小企業の割合は3:7ほどでした。
私は学生Bさんにも大企業をあまり受けない理由と、あまり多くの企業を受けない理由を聞いてみました。
学生Bさん「大企業に受かったらいいですけど、絶対に受かる見込みはないので中堅・中小企業を多く受ける予定です。それに中堅・中小企業にも福利厚生が良いなど、実は良い企業がたくさんあることを先輩から聞いたので。それに中堅・中小企業にはゼミの先輩が多く勤務していてコネクションがあるため内定をもらえる確率が高いんです。」
学生Bさんは中堅・中小企業にも大企業にはない良さがあることを見出しており、大企業でも中堅・中小企業でもどちらでも良いという考えです。いわばローリスク・ハイリターンの就職活動と言えるのではないでしょうか。

正直なところどちらが良い悪いというのその人次第です。
大企業に絶対に入りたい方は学生Aさんのように、大企業しか受けないという就職活動もありだと思います。

ただそのような方でも一度中堅・中小企業をリサーチしてみるといいと思います。
というのも、ある一分野では国内トップシェアを誇っていたり、福利厚生に優れた企業など、探せばいくらでも優良な中堅・中小企業はあるからです。