「それを聞いてどうすんの?」と思われない質問の方法。

面接の最後によく「何か質問はありますか?」と聞かれることは多いと思います。
実際、応募者の皆様が何を質問するかは面接官にとって貴重な情報であり、質問の内容に着目している人は多いです。
しかし、その裏側として、「ヘンな質問」はマイナスの印象を与えてしまいます。せっかく良い調子で面接をクリアしても、最後にコケてしまっては元も子もありません。
そこで今回は、「それを聞いてどうすんの?」とマイナスの印象を与えてしまわないよう、工夫した質問の仕方を、お伝えいします。

1.残業はどれくらいあるか、聞きたいとき。

気になる気持ちはわかりますが、面接官も人ですから、「残業残業って、働いてもいないうちから気にするなよ」と思ってしまうう人もいます。
「そんな会社に行きたくない」という意見はもっともなのですが、同じ会社の中でもこの辺りは人によって考え方が違ったりするので、無難に責めるほうが良いでしょう。
マイナスに取られないため、このような話をしたい時は、「結構夜遅くまで働いている人って、多いんですか?」とニュートラルに聞くと良いと思います。
なお、説明会で残業の程度について話してくれる企業もありますので、そういった会社は誠実です。

2.福利厚生は充実してますか?と聞きたいとき。

福利厚生についても上と同様です。面接官が「福利厚生はおまけだから」と思っていたら、悪い印象を持たれてしまいます。
なお、福利厚生の良すぎる会社は、本業が若干心配です。福利厚生は会社のせいかとあまり関係ないですので。
気になる方は、福利厚生は、ズバリ聞くよりも、「社員旅行とかって、ありますか?」とか、「勉強したい時の補助はありますか?」などと聞くと、あまり印象が悪くありません。

3.30歳の年収は?と聞きたいとき。

モデル年収は本当にあてになりません。実際今の会社の多くは景気や業績によって大きく年収が変動します。答えてくれるかもしれませんが、あてにしないようにしてください。
年収の話はデリケートです。うまく聞くのは難しいのですが、「中途採用のサイト」を見るとわかります。中途採用のサイトは年収の高い人を全面に出しているので、平均は2割、3割引きくらいで見ておきましょう。
ただし、30歳の平均年収そのものには、それほど意味はありません。あなたの優秀さと、会社の環境が変わらない、という前提は誰にもわからないからです。

4.どういった研修が用意されていますか?と聞きたいとき。

会社は新人へ研修を用意します。しかし、それはあくまで補助的な役割であって、自分で勉強しないことには何にもなりません。
「研修がなくても自分でやれば十分」くらいの気構えでいればよいのです。
聞きたい時は、「社員の方は、どうやって技術を磨いてますか?」くらいで聞くと良いと思います。
「会社に頼り過ぎる」印象をもたれないように気をつけてください。
なお、余談ですが弊社の面接においてはどんな質問をして頂いても全く構いません。
ホントはなんの質問したって、いいじゃないですか。ねえ。
建前とは難しいものです。