就職活動の戦い方は1つじゃない

今回は就職活動における「業界を絞るor絞らない」についてお話します。
この時期にもなると、就職活動をすでに始めている学生は大勢いるかと思います。
そして、3月にはついに本選考が始まりますね。
この時期に悩むのはTOEICなどの資格や自己分析もあるかと思いますが、やはり一番悩ましいのは業界選びではないでしょうか。
業界選びに関しては、一般的に2種類の選び方があるかと思います。
- 1つの業界に絞り、その業界の企業だけを受ける。
- 業界を絞らずに、様々な業界の企業を受ける。
では、業界を絞ることのメリットとデメリットをみていきましょう。
メリット
- 内定をとることができれば、あこがれの業界で働くことができるし、その後も高いモチベーションを持って働ける。
- 志望業界のみを見ることができるので、就活のモチベーションがあがる。
- 特定の業界研究に時間を割ける。
やはり、業界を絞って就職活動を行うことの最大のメリットは1ではないでしょうか。どうしてもその業界にいきたいという理由で業界を絞る就活生が多いでしょう。この場合、もし内定をいただければ志望業界で働くことができ、満足して就活を終えることができるかと思います。
デメリット
- 万が一、その業界との相性が悪かった場合、内定に至らない可能性が高い。
- 志望する業界がダメだった場合、他の業界を見ようとしてもモチベーションが上がらない。
- 業界を絞ることで自分の可能性を狭めている可能性がある。
最もデメリットであるのは1ではないでしょうか。最悪の場合、一つも内定を取ることができないということに陥る可能性もあります。業界を絞るということは、ハイリスクハイリターンであると言えると思います。
(参考サイト: nanapi 【就活】業界を絞る際の3つのポイント 2013/03/01)
例えば、野球に表してみましょう。自分はストレートが好きだからという理由でストレートだけを待っているとします。そこでストレートが来ればホームランを打てるかもしれませんが、変化球が来たら空振りしてしまうでしょう。
私の先輩に、先ほど述べた2種類の業界選びの良いところを抽出して、就職活動を行った先輩がいました。
その手法は、業界を絞って就職活動をするが、第一志望の業界で内定を取れなかった場合の保険として他の業界も受ける手法です。
その先輩はゼミで開発経済学を学んでおり、発展途上国の発展に携わりたいと考え、プラントエンジニアリング業界を第一志望としていました。
しかしながら、ご存知の方もいるでしょうが、プラントエンジニアリング業界の採用はほとんどが理系であり、文系の採用はごくわずかであります。それゆえに、超がつくほどの難関企業です。
その先輩も経済学部でしたので、その業界の企業だけを絞っていては厳しいと考えたようです。プラントエンジニアリング業界だけに絞らず、同じく発展途上国でもビジネスを行う商社などを受けたようです。
先輩はここが重要なポイントだとおっしゃっており、
自分が一番行きたい業界を絞り、保険として受ける業界もなるべく第一志望の業界と類似した業界を選ぶべきであるとのことでした。
そうすることによって、保険として受ける業界は自分が具体的にやりたい仕事からは多少ながらズレが生じるかもしれませんが、業界研究などで身につけた知識を応用できるということです。
その先輩は見事(運が良かったと先輩はおっしゃっていましたが)プラントエンジニアリング業界から内定をいただくことができ、現在は発展途上国のプラント建設に携わっているそうです。
このように、就職活動の戦い方は一つではありません。自分にあった手法で就職活動に向かっていくことが大切だと思います。