ケアレスミスをなくそう

私は役割的にレビューアをすることが多いのですが、
「もったいないな」と思うことが良くあります。

 

指摘が多い人、少ない人、重大なミスが多い人、少ない人様々な人がいますが、
指摘が多い人でも比較的「ケアレスミス」と言われる類の指摘が多い人は本当にもったいないと思います。

 

なぜ勿体ないのかと言うと「やらなければいけない事」はわかっているのです。
それなのに誤記やケアレスミスにより、以下のように無駄が発生してしまうのです。

(1)レビュー
(2)レビュー報告書の作成
(3)指摘事項の修正
(4)再レビュー
(5)レビュー報告書の作成

上記では本来(1)~(2)でレビューが終了するところを、
ケアレスミスをしたことにより(3)~(5)の作業が単純に増えてしまうのです。

 

「単純ミスの修正なんてそんなに時間がかからないよ。」
そう思う人もいるかもしれませんが、5回も6回もこれを繰り返すと結構な時間になってしまったりするのです。
「100%ケアレスミスを無くす。」
目標とはしますが、どうしてもミスは発生するものです。

しかし、
「ケアレスミスなんて無くなるはずないよ、仕方がないだろ」
そう思って減らす減らす努力を怠ると、
いつまでたっても減らないのです。

凄く難しいアルゴリズムや仕様を実現する場合においては他人目線も必要でしょう。
ですが、誤記などの簡単な間違いに置いては自分で発見できる筈です。

しかし、それをやらないと、本来残業する必要が無いはずだったのに修正の為に予定していた作業が終わらず、残業をして修正する事になってしまったなんてことは意外多いのです。

「早く次の作業に移りたい」

焦る気持ちはよくわかります。 私も若いときはそうでした。

「ミスは多いけど仕事が早い」より「少し時間がかかるけど確実」
の方が仕事を依頼された人からの信頼を得られると思います。

 

実際、現場で作業をしていてケアレスミスの傾向を見ていると、
プログラミング言語のミスよりは「仕様書」や「コメント」など「文章」に多くみられる気がします。
プログラマーですから、プログラムには気を付けるのでしょうが、文章はさらっと流してしまったりする人も多いのでしょう。
「作ったらすぐ完成」ではなく「本当に大丈夫かな?」と一度見直す癖をつけてみたらいかがでしょう?