就活で対応に苦慮する要求の第1位「他の応募企業の選考状況を聞かれた」である理由

日本労働組合総連合会が、「内定・入社前後のトラブルに関する調査」の結果を発表しました。

就活で「対応に苦慮する要求」74.3%が経験(マイナビニュース)

就職活動中に「対応に苦慮する要求の経験」の有無を聞いたところ、74.3%が「ある」、25.7%が「なし」と回答しました。
「ある」と回答した人の内訳は
第1位「他の応募企業の選考状況を聞かれた」55.8%
第2位「他に応募している企業名を聞かれた」48.1%
第3位「内定時に、その企業に就職するという誓約書の提出を求められた」18.4%
第4位「内定を伝えられたあとで、他社の選考を辞退するように求められた」10.8%
第5位「内定時に、保護者の同意書の提出を求められた」9.1%
でした。

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日本労働組合総連合会調べ、同調査は4月4日~4月13日、大学卒業後に新卒で正社員として就職した全国の入社2年目~5年目の男女1,000名を対象に、インターネットで実施)

確かに、就職活動中に「他の応募企業の選考状況を聞かれた」という状況はとてもよくある状況です。
採用担当者は、基本的には目の前の学生が「ウチに来て欲しい」と思っています。そして正直な話「あと何人採用しないといけないから、あの人とあの人を入れて…」なんて、どうしても皮算用をしながら面接をしてるわけです。
採用担当者の一番の打撃が何だか知っていますか?それは、最終面接まで行い内定が決まりそうだと思った学生に、直前で断られることです。であれば最初から選考で落としとけばよかった…
よくあるんですよ。よくあるんですよ。だからこそ「他の企業さんの選考状況をどうですか?」とつい聞いてしますわけです。面接で聞かないにしても、様々な手段でその状況は探る努力をしているのです。

さて、学生の皆さんこのような時にどのように答えるようにしていますか?またはどのように答えた方が良いと思っていますか?
多くの人は知っていると思います。それは
「御社を第一志望としています」ですね。
採用担当者の気持ちを理解していれば、それを言わけなければ採用の確率はぐんと下がることは火を見るより明らかですよね。
ですので、このフレーズには強力な合理性があると言わざるを得ません。
もちろん、そうではない方がいい場面もあると思いますが、今回多くの学生が、対応に苦慮する要求の経験として「他の応募企業の選考状況を聞かれた」と回答していることを見ると、いかなる場面でもそう答えざるを得ない矛盾に悩まされてるいると思われます。
やはり、よっぽどなことがない限り、「御社を第一志望としています」と言う方が良いです。まあ、それでストレスは溜まるでしょうが、会社だってそもそも人間社会だってまだまだ不完全なんですよ。