iPhoneの唯一の欠点だったSuica未対応。ついに対応するかも知れない。

ついに、iPhoneがFelicaに対応するのではないかと各メディアが一斉に報じています。

  アップル、iPhone7で「Suica」「PASMO」など使えるように計画―米メディア報じる(CNET 2016/08/26)

Appleが日本向けの次期「iPhone」に、公共交通機関の支払いができる機能を搭載する計画だとBloombergが報じている。ただし「Apple Pay」で採用されている近距離無線通信(NFC)技術ではなく、ソニーが開発した「FeliCa」が使われる予定だと、匿名の情報提供者はBloombergに伝えたという。

Felicaとは、Suicaやnanacoなどで採用されているソニーが開発した非接触ICカード技術方式の名称です。現在日本では、公共交通機関の乗車券システムから、電子マネー、マンションの鍵まで幅広い用途で使われており、日本ではかかせないインフラとなっています。

そのFelicaが、iPhoneに対応するのではないかと業界の人たちをざわつかせているのです。

現在、日本はiPhoneの特別な市場とみなされていて、世界的にもスマホにおけるiPhoneのシェア率が非常に高いことが知られています。

スマホのOSシェアを比較できる上記ウェブサイト(http://www.kantarworldpanel.com/global/smartphone-os-market-share/)によると、日本でのiOSシェア率は38%に対して、アメリカで31.8%、中国で17.9%、ドイツ14.2%と先進国と比べても軒並み高く、すでにアップル本国のアメリカよりも日本はシェアが高いのです。

その盤石そうに見える日本のiPhoneですが、日本独自の大きな欠点を持っていました。

それがFelica非搭載です。

最近では、日本で発売されているいiPhone以外のスマホのほとんはFelica搭載(例えばauおサイフケータイなど)になっているのです。 だから、iPhoneとiPhone以外のスマホを分ける大きな違いの一つとしてFelica搭載による差別化は、iPhone以外のスマホメーカーにとって、大きな優位性のひとつだったのです。

iPhoneが日本で発売された8年前からすでに、Felicaを搭載したケータイは発売されていました。その便利良さから根強い人気を誇っていました。「Suica使えないから」という理由で、iPhoneをはじめから選択肢から外していた人は多くいました。

逆に言えば、iPhoneはFelica非搭載という日本特有のデメリットを抱えながらも世界的にも見ても高いシェア率を誇っていたわけです。しかし、Felica搭載となれば、今までSuicaや電子マネーが使えないという理由で、他のスマホに流れていたユーザーが一気に流れてくる可能性があるのです。

これは日本のスマホメーカーにとっては、全く無視できない衝撃的なニュースになる可能性があるのです。

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