エントリーシートは最低限の「型」から逸れずに、いかに個性を出せるかが勝負を分ける

早いもので、2017年も12分の1が終わってしまいましたね。
時間が過ぎるのは本当に早いと感じると同時に、もっと生産性をあげていかなければならないと感じている今日この頃です。
さて、約1ヶ月後、3月1日から2018卒向けの会社説明会が解禁されます。
採用活動が始まるのは3月1日に解禁されますが、就職活動はもう始まっています。
あと1ヶ月後に向けて、できることはたくさんあるでしょう。
さて、そこで今回は就職活動における「エントリーシート」についてお話します。
当ブログでも面接対策についてお話してきましたが、通常、面接選考に進むまでにはエントリーシートを提出する必要があります。
このエントリーシートが選考にあたって、非常に重要であることはみなさんご存知だと思います。
とはいえ、エントリーシートの書き方なんてほとんどの人が学んだことなどないでしょう。
大学受験にあたって、志望理由書を出したという人はいるかと思いますが、志望理由書とエントリーシートは求められているものが全く違います。
じゃあエントリーシートはどのように書けばいいのかを見ていきたいと思います。
エントリーシートでほぼ必ず置かれている項目に「自己PR」があります。
この自己PRを上手に描くための書き方として、「PREP法」があります。
PREPとは、Point、Reason、Example、Pointの頭文字からとったものであり、結論を先に提示する書き方です。
・Point:主張や結論の「要点」や「結論」を最初に述べます。全てを述べるのではなく、端的に要点や結論だけ伝えることが重要です。
・Reason:最初に伝えたPointの「理由」を伝えます。理由を伝える上では論理性が重要です。特に「縦の論理」を意識し論理の飛躍がないようにすることが大切です。ちなみに「縦の論理」とは、AならばBといった因果関係を表す論理のことを言います。
・Example:具体例やデータを挙げ、論理に説得力を持たせます。これまでやや抽象的であった内容に「具体性」を持たせ説得力を高める役割を担っています。
・Point:最後に、最初に伝えた「要点」や「結論」を再び伝え、その内容を相手の頭に強く印象づけます。
企業の採用担当者は、忙しい仕事の合間を縫って、皆さんのエントリーシートをチェックするので、結論が最初に示されていると短時間で情報を獲得できるので好印象でしょう。
そのため、長々しく書いてしまうと、その時点で切られてしまう可能性があります。
まずは、最初に結論を示して、自分について興味を抱かせてから、その結論に至った理由や、具体的事例を示し、そして最後にもう一度結論を示すことで、まとまりがあり、かつ興味を抱かせるエントリーシートが書けるようになるでしょう。
また、「学生時代に力を入れたこと」という質問に対しては、概要、目標と任務、行動、結果という順番で論旨を展開するSTTAR法という書き方が推奨されています。
(参照: 東洋経済オンライン 企業に評価されるエントリーシートの書き方 2016/02/29)
エントリーシートの書き方について、私が所属していたゼミの先輩が言っていた言葉を思い出しました。
私がゼミ室に行くと、リクルートスーツに身を包んだ先輩方が、エントリーシートについて、話されていて、「エントリーシートは、序論・本論・結論じゃなくて、結論を先に書いた方がいいよ!」とおっしゃっていたのを思い出しました。
つまり、私の先輩も先述したPREP法などのように、型にはめてエントリーシートを書いていました。
何かしらの型にはめてエントリーシートを書き終えた先輩方ですが、それをそのまま提出することはしなかったのです。
先輩方は書き終えたエントリーシートを友達同士で回して、自分以外の人のエントリーシートを添削し始めたのです。
私はあまりに気になったので、先輩に「なぜ自分以外の人のエントリーシートを添削しているのですか?」と尋ねました。
その先輩の答えがとても興味深く今でも覚えています。
「ほとんどの人は、大学のキャリアセンターの方や先輩にエントリシートを添削してもらってるよね。確かにそれもいいことなんだけど、友達同士でエントリーシートを添削し合うともっと良いと思うよ。
その理由は2つあるんだ。
1つは自分以外の人のエントリーシートを添削することで、色々なことに気づけること。たいてい、自分のエントリーシートにしか目を通さないし、ましてや人のエントリーシートを添削することってほとんど無い。
だけど、実際は自分のエントリーシートだけでなく、同世代のエントリーシートを添削することで、色々なことに気づけるようになって、その気づきが自分のエントリーシートにも活かせると思う。
2つ目は、友達に添削してもらうことで面白いエントリーシートになることかな。大学のキャリアセンターの人や先輩方に添削をしてもらうと、しっかりとしたエントリーシートになるんだけれども、悪く言うと個性が消えちゃうんだよね。
これまでたくさんのエントリーシートを添削してきてるから、どうしてもお手本のようにしてしまいがちかな。
だから、そういう人に添削してもらうのもいいけど、その後に友達にも見てもらうことで、自分のオリジナリティが出た面白いエントリーシートになると思うよ。まとめると、エントリーシートは最低限の”型”から逸れずに、いかに個性を出せるかが勝負を分けると思う。」
先述したPREP法やSTTAR法に沿って、エントリーシートを書いていくのも良いことですが、それだけでは不十分であり、個性も出していく必要があるということです。
先輩の言葉を借りると、エントリーシートは最低限の”型”から逸れずに、いかに個性を出せるかが勝負を分ける、ということです。
ついに、約1ヶ月後には会社説明会が解禁されます。
繰り返しになりますが、採用活動が始まるのは3月1日ですが、就職活動はもう始まっています。
今のうちから、エントリーシートを含めて、就職活動に勝利するための準備をしていきましょう。