就活生がチェックすべき働きやすさを測るポイント

この時期にもなると、2018卒の就活生の皆さんの中には、内々定を勝ち取られた方が多くいるかと思います。
そして2019卒の就活生の皆さんの中には、夏のインターンに向けてエントリーシートの記入に取り組んでいる方もいるでしょう。

ところで、皆さんは志望企業をどのような基準で選ばれていますか。
年収が高い、興味がある分野、海外展開に積極的など、皆さん各々の基準を持たれて、志望企業を絞り込まれているかと思います。

近年では、国主導で働き方改革が進められ、志望企業に対して働きやすさを求める方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで、今回は働きやすい会社の見分け方についてお話したいと思います。

社会保険労務士によると、働きやすい会社を見極めるためのチェックポイントが7つあるといいます。
(1)  年間の実労働時間数
(2)  正味時給
(3)  3年後離職率
(4)  社宅や住宅手当の充実度
(5)  健康保険組合への加入の有無
(6)  休日休暇制度や福利厚生制度の充実度
(7)  退職金制度の有無と内容
年間の実労働時間数については、所定の労働時間が短くても残業や有給が消化できない職場ですと、結果的に労働時間は長くなるため見る必要があります。
また正味時給は、基本給で支払われる給与が時給換算するといくらなのか調べなければなりません。

3年後離職率については、働きやすさを測る重要な指標の一つになるでしょう。ベンチャー企業の場合は話が違いますが、大手企業でこの3年後離職率があまりにも高い企業は要注意と言えます。
新卒の3年後離職率は、毎年平均約30%となっており、これを一つの基準として考えてよいでしょう。
社宅や住宅手当の充実度は、特に就活生にとっては大切になりますね。東京に就職した場合、それほど多くない給与から家賃などを支払うのはかなりの負担となるでしょう。

このように、働きやすい会社を見極めるためのチェックポイントが7つあると社会保険労務士の方はいいます。
(参照:東洋経済オンライン、本当に働きやすい会社を見抜くポイント7選 就活生や転職希望者なら知っておきたい 2017/06/23)

しかし、私はもう一つ一番重要なチェックポイントがあると考えています。
それは、職場環境です。ここでいう職場環境とは、職場の雰囲気や人間関係のことを指しています。

この職場環境を測るための方法としては、インターンシップがあります。とはいえ、大手企業のインターンシップは短期間のものしかなく、本当の職場環境まで見ることは難しいというのが実情です。

それでも、実際に社員の方々と働くことができるインターンシップもあるので、ぜひ参加してみるとよいでしょう。
その点では、ベンチャー企業の方が職場環境を深く理解することができるでしょう。というのも、多くのベンチャー企業では6ヶ月から1年以上など、長期でのインターンシップをを受け入れているためです。
しかも、多くのベンチャー企業は人件費や教育コストをなるべく抑えたいため、新卒の学生の中でも、自社で長期のインターンシップに取り組んできた方を湯煎して採用します。

これにより、就活生も職場環境を理解し、ベンチャー企業も即戦力を採用できるため、お互いにとって良い制度なのです。そのため、大手企業と比較すると、ベンチャー企業と就活生のミスマッチというのは低くなるでしょう。
私の知り合いの方も、あるベンチャー企業で一年ほどインターンシップを行い、双方の合意があったために、そのまま新卒で就職されました。

現在、大手企業ではインターンシップと採用を結びつけることは禁止されているため、企業と就活生のミスマッチが起こりやすいとも言われています。

皆さんも本当の職場環境を知るために、ぜひインターンシップに参加してみましょう。なるべく長期のものをお勧めします。