SORACOM Discovery 2017 レポート

7/5(水) SORACOM Discovery 2017 https://discovery2017.soracom.jp/へ参加してきました。

セッションの一覧は、https://discovery2017.soracom.jp/timetable.htmlです。

参加したのは、下記です。
A-1 IoTセキュリティの選択肢
C-2 製造業が挑む 製品のIoTソリューション化
B-3 IoTでトップラインを伸ばす
C-4 IoTが現場を変える 物売りからサービス売上増を狙うコスト意識の改革

  • 《基調講演》 Discovery 〜 IoT の最先端を探しに 〜

「I」と「J」のリリースがありました。

Inventory接続しているデバイスの管理
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Junctionトラフィックの制御統計したり、コピーしたり、向きを変えたり
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あとのセッションにありましたが、JunctionMirroringは、デバイスの性能からセキュリティ対策を講じることができないハードウェアのセキュリティ対策に力を発揮します。

  • 《基調講演》 IoTで創出するビジネスイノベーション

パナソニック、みずほ、ローソンそれぞれの最新の技術に対する取り組む方向ベンダー、出資者、利用者が違うので、とても濃い内容です。

印象に残ったコメント。

最新の技術は、「チャンス」でも「リスク」でもない。もはや、「必然」で取り組まざる得ないもの 株式会社みずほフィナンシャルグループ 常務執行役員 デジタルイノベーション担当役員 山田 大介氏。

日本は、現場力が高い。だから、勝手にカイゼンが進み、システム化が遅れる。対して、アメリカはカイゼンしなくてはならないので、システム化が進む。 株式会社ローソン 理事執行役員 マーケティング本部 本部長代行 兼 商品本部副本部長 野辺 一也氏

・A-1 IoTセキュリティの選択肢

もう、SORACOM Juncitonのひとり舞台。または、無双。
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今や、デバイスは感染前提で、システム構築するのが定石かもしません。
そのため、利用者の運用設計が大事ですね。

●C-2 製造業が挑む 製品のIoTソリューション化

メーカーである社が、販売している製造機器にIoTサービスを追加できたので、ビジネスが広がった話でした。
面白かったのは、日置電機さんの売り方ですね。業界の慣例にあわせて、ライセンスカード方式でサービスを販売するという、おかげで、業務フローも複雑そうです。。。
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●B-3 IoTでトップラインを伸ばす
クローズド ⇒ 写真はありません。

ダイドーさん、ヤンマーさん、それぞれ、IoTを利用した定石の「コストダウン」でなく、新規事業にIoTを利用した事例でした。

ダイドーさん
「Smile Stand」自販機に付加価値をつけるために、IoTの仕掛けを作っておく。
ヤンマーさん
”製造業をサービス業化する”
遠隔監視修理する・・予兆保全壊れない・・
結果修理代がもらえないので、サービス化するしかない。
”工場のスマート化”
対応する要素が多い。
”施設園芸ソリューション”
”工場のスマート化”の農業版、管理しやすいグリーンハウスのテストベッドを作成
IoTへの取り組みがしやすい環境インフラの進化、トライアルベースで他社と協業になったものの、対応デバイスが多すぎて、デバイスからデータ取得する開発は大変だそうです。

「トップライン」に必要なものとは・・・
アイデアを形にできる仕組み
アイデアをもっと出す場
結局、アイデア次第かぁ。。。

●C-4 IoTが現場を変える 物売りからサービス売上増を狙うコスト意識の改革
クローズド

これまで、大体、メーカ側の観点からのセッションでしたが、最後は、ユーザ側の観点のセッションに参加しました。

メガネトップさん売り上げ増のためのIoT利用
来店したお客様の行動がわからないので、売り上げの増減の責任はすべて、現場の責任になっていたそうです。
IoTシステムを利用して、来店したお客様のWiFiのON、ある所定の範囲の通過した人、そのうち、カウントした人が所有している携帯から滞在時間を観測することで、商品を購入する作業は、現場の責任としても、来店自体・滞在時間など、全体戦略的なものは、本社の責任という具合に、責任を切り分けることで、本社・現場それぞれで正確な営業活動へつながっていました。
トーア紡コーポレーションさんコストの削減
50万で、電力デマンド監視システムをIoT化できたそうです。
結果、見える化することで、コストダウンはもちろん、工場関係者がポジティブに関わるようになり、今後の改善も進んでいるそうです。
ニューマインドさん物売りからサービスへ
内容が、C-2とダブっちゃいました。

参加した感想
システムの仕掛けより、ビジネス展開を主眼にして、セッションに参加しました。

エンジニアは、時間のかかる/かからないはありますが、新しい技術だろうとなんでも手を動かします。
IoTは技術範囲が広いので取り組みが大変ですが、ビジネスの適用範囲も広がるのだと思いました。
メーカ・ユーザみんなが、新しいビジネスにチャレンジするので、エンジニアはそれらのビジネスモデルを理解し、最適なシステムを提供し、顧客のビジネスチャレンジのエンジンになるといいなと思います。