睡眠負債

皆さま、秋の夜長をいかがお過ごしでしょうか。
つい夜更かししている方もいらっしゃるかもしれません。
「睡眠不足は体に良くない」とはよく言われることですが、
その具体的な問題の一つ「睡眠負債」という言葉を最近知ったので、
簡単に内容を紹介しようと思います。
睡眠負債(すいみんふさい、英: Sleep debt)は、スタンフォード大学の研究者により提唱された言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態である。
『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
睡眠負債の注目すべきポイントは2つです。
・1日6時間程度の睡眠でも負債は蓄積される
ペンシルベニア大学とワシントン州立大学の研究者が行った実験では、6時間睡眠を2週間続けたグループと徹夜を続けたグループの注意力や集中力を調べた結果、6時間睡眠の2週間後と徹夜の1~2日後の成績がほぼ近い結果となっていました。
6時間と言うと少し短めかなくらいの印象でしたが、それでも負債は蓄積されるようです。
・パフォーマンスの低下を自覚しにくい
前述の実験で、6時間睡眠のグループは成績が低下し続けた事を自覚していなかったとも報告されています。
注意力や集中力の低下が少しずつ進む為、その変化を自覚しにくいようです。
このように少ない睡眠不足でも蓄積し、それによるパフォーマンス低下も自覚しにくい為、知らぬ間に睡眠負債に陥っているかもしれません。
自分が睡眠負債に陥っているか確認する場合、平均的な「適切な睡眠時間」は7時間と言われている為、それと日々の睡眠時間を比較しても良いかもしれません。
しかし、あくまで平均なので、以下のような方法を試してみるのも良いかと思います。
①カーテンで遮光し、目覚ましもかけずに就寝する。
②自然に目覚めた後、何時間寝ていたかを確認する。
③普段より長く寝ていた場合、睡眠負債に陥っている可能性がある。
(更にこれを数日続けていくと、徐々に自分の適切な睡眠時間に落ち着いていくようです)
そして、睡眠負債への対策ですが、理想を言えば平日・休日問わず適切な睡眠時間を取る事だと思います。
しかし、現実には様々な事情により難しい事もあります。
その場合、以下のような手法で少しでも負債を返すのが良いと思います。
・昼寝をする
お昼休み等に15分程度、寝付けなくても目を閉じてるだけでも効果はあるようです。
・夜の睡眠の質を高める
寝る直前のPCやスマホの操作をやめる、朝起きたら太陽の光を浴びる等、色々な方法が挙げられています。
何をするにしても、ベストパフォーマンスを出すには健康が重要です。
機会があれば、まずは負債が蓄積されていないか確認してみてはいかがでしょうか。
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