mbed を使ったロボット作成 第1回

<開発環境を整える>

 

はじめに

弊社内で行われている勉強会後の懇親会で、ある社員から『何か動くもの作れませんか?』と言われました。
そこで、『アニメ「攻殻機動隊」に出てくるロボット「タチコマ」みたいなの作りたいね。』と答えた。
そもそも、会社に一人くらい、趣味でロボット作っている人いるだろうと思っていましたが、まさか、自分がその人になるとは、正直思ってませんでした。
勉強会のネタとしては面白そうだし、誰もやってないならもってこいなので、ロボット制作をチャレンジすることにしました。

メインCPUの選定について

個人投資でやる為、できるだけ安価で作りたい。
家にあるものを色々と物色してたところ、以前購入し、放置中のマイコンボードを発見。
これも運命だと思って採用することにしました。
mbed STM32F401 Nucleo
CPU: ARM Cortex-M4 512KB Flash 96KB SRAM

mbed01

CPUの詳細仕様

https://developer.mbed.org/platforms/ST-Nucleo-F401RE/
ポートの数もそこそこあり、色々と拡張できそうなので、これを使います。
最近では、IOTのシステムの中でセンサ情報を採取するデバイスのCPUとして
mbedは注目されている為、勉強する価値はありそう。

 

ソフトウェア開発環境

従来型のマイコンのソフトウェア開発では以下のネックがありました。

ソフトウェアツールのインストール
自分のPCにあった開発環境を整えるのが一苦労でした。
仮想マシンのインストールをしたり、自分の知らないスクリプトを
色々と実行しなければいけなかったりなど。
(この手の苦労があったらスキルアップするという話もあるが)

ソフトウェアの書き換え
マイコン上のソフトウェアを書き換える際は、専用のROMWriterで
書き換えを行う必要があり、お値段もいい値段。
個人ではなかなか手が出しずらいです。

これらのネックを解決できないかと調べていたところ、
ARMのオンラインコンパイル環境を発見。
https://developer.mbed.org/accounts/login/?next=%2Fcompiler%2F

利用するには、ユーザ登録(無料)が必要。
(ユーザ登録を紹介しているページはたくさんあるのでググってください)

 

mbedの開発環境

mded02
ブラウザ内に統合環境が広がり、ここでコーディングし、コンパイルを実行すると、実行形式のバイナリがダウンロードできる。

『これは、凄い!!』

mbedマイコンボードをUSBケーブルでPCに接続しておく。
この時、PCからはmbedマイコンボードはUSBメモリのように見えています。
ダウンロードしたファイルをドラッグアンドドロップでPCからmbedマイコンボードにコピーすれば、書き込み完了。

これなら、個人でもなんとか開発できそう。

不定期連載していきますので、次回をお楽しみください。

【参考】
mbedを使ったロボット作成 第2回
mbedを使ったロボット作成 第3回

 

ホームページ http://www.ois-yokohama.co.jp
facebook   https://www.facebook.com/orientalinformationservice/

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