自宅ネット速度改善のため、ISP（インターネットサービスプロバイダ）とルーターを変えた話

突然ですが、皆様は自宅のインターネットの品質はいかがでしょうか？
私は最近インターネットが遅いと感じることが多々あり、非常に困っていました。
※動画配信サービスで映画を見ていると途中で止まってしまう等
そこで、以下の対策を行うことで通信品質の改善を図りました。
　①ISP（インターネットサービスプロバイダ）を変更することでピークタイムでの速度低下を抑える
　②Wi-Fiルーターを2.4GHzと5GHzに対応したハイパワータイプに変更することで電波干渉を防ぐ

ISPを変更するまで

私の自宅ではNTTの光回線を利用した光コラボレーションサービスを提供しているISPにて100Mbpsの契約をしています。
速度はベストエフォートですので、100M出ないことは理解していますが、1M以下になることも多々あり、LTE回線での通信より遅いような状態です。
定期的にスピードテストサイトで調べてみると、平日の20時以降に速度が低下し24時を過ぎたあたりから速度が回復することが分かりました。
おそらく仕事を終え帰宅した方々が一斉に自宅のインターネットを利用した結果、ISPの網終端装置へのアクセスが増加し通信速度が低下しているのではないかと考え、ISPを変えてみることにしました。
仕組みを簡単に説明しますと、自宅からNTTまでをNTTが構築した都道府県毎のNGNというネットワークを通り、NTTビル内に設置されたプロバイダの網終端装置を経由してインターネットに接続しています。（PPPoE接続の場合）

同一都道府県内で同一ISPを利用する人が多くなると通信量が増えるため、網終端装置で通信をさばききれず速度低下が発生することがあるようです。
ISPでは利用者数に合わせて網終端装置の増設等で通信品質の向上を図っているようですが、私の環境では増設が間に合っていないのか、品質が低下した状況が長い間続いていました。
そこで、通信品質が悪い原因が上記、網終端装置の混雑であることを確認するために、追加で別のISPと契約し、接続先のみを変更して様子を見ることにしました。
※ISPの選択には、住所・回線・プロバイダ毎に通信速度の測定結果をまとめているサイトの情報を参考にしました。興味がある方は調べてみると良いです。
接続先のみを変更して半年ほど利用した結果、インターネットのピークタイムである平日夜の時間帯であっても、ある程度の速度が維持できている事が確認できたため、元のプロバイダを解約し、回線ごと新しいプロバイダの光コラボレーションサービスへ変更しました。

スマホでの通信がおそい

ISPの変更により、ピークタイムの速度低下は抑えられたのですが、スマートフォン等でのWi-Fiを利用した通信は遅いままでした。
原因を調べてみると、私の自宅の周りでは沢山のWi-Fiルーターが設置されており、電波干渉を起こしていることが分かりました。

上記図は私の自宅に届いているWi-Fiアクセスポイントの状況です。山一つが1アクセスポイント。
左側はIEEE802.11b/gで利用され、古くから使われているために最も普及していると思われる2.4Ghz帯の状況。
右側はIEEE802.11a、ac、nで利用されている5Ghz帯の状況です。
また、2.4Ghz帯はWi-Fi以外にもBluetoothやコードレス電話などでも利用されているため、この図に現れない電波も飛び交っていることが予想されます。
通信を安定させるには利用されていないチャンネルに設定することで電波干渉を減らすことが良いとされていますが、図を見る限り2.4Ghz帯はどのチャンネルに割り当てても込み合っていることがわかります。
そのため、5Ghz帯の電波も利用でき、かつ高出力とされているWi-Fiルーターに置き換えることで、Wi-Fi通信の安定化を図りました。

最近のWi-Fiルーターはスマートフォン等で接続すると、5Ghz、2.4Ghzで安定している電波に自動的に割り当ててくれる機能や、空いているチャンネルに自動的に切り替えてくれる機能がついています。
そのため古いルーターからの交換で、Wi-Fi接続でも速度が安定するようになりました。
自宅のインターネットが遅いと感じる場合は面倒ですが試してみるとよいかもしれません。

※おまけ
ネット速度が遅い場合、ルータの電源を10分程切ってから再接続すると、接続する網終端装置が変更される場合があるため、それだけでも通信品質が向上することがあるようですよ。

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