AWSで意外と費用の掛かるサービス

私が従事しているプロジェクトで
AWSの費用が見積もりより嵩んでしまい、原因分析をしていく中で費用見積もりに計上されておらず、しかも意外と高いサービスが2つほどあったので実例として紹介します。
AWS初級者向けの内容ですが、これから費用見積もりを行うという方は参考にされてみてください。
【NAT-Gateway】
余談ですが、
費用分析を開始した当初、私はBillingコンソールを閲覧する権限がなく代替としてCloudwatchMetricsのEstimatedChargesで費用分析を行っていました。
EstimatedChargesではNAT-Gatewayの費用がAmazoneEC2に分類されるのですが、特に内訳などは記載されないため、なぜEC2の費用が想定以上にかかってるか全くわかりませんでした。
Billingコンソールではしっかり費用の内訳や使用量まで表示されるので、一発でNAT-Gaterwayが原因だとわかります。費用分析をする際は必ずBillingの権限をもらいましょう。
本題ですが、
このNAT-Gaterwayは通信量とは別にただ存在するだけで費用が発生します。
しかもAvailabilityZone毎に発生するためMulti-AZ化している環境ではさらに費用がかさみます。
参考までに東京リージョンで3AZ構成とした場合の1環境あたりの月額費用は下記のとおりです。(記事執筆時点)
0.062 (USD/h) * 3 (AZ) * 24 (h) * 30 (Days) = 133.92 (USD)
実際の請求額は割引などによりもう少し下がるかもしれません。
低スペックのRDSと同程度の費用にはなりますので無視できない額だと思います。
【Interface Endpoint (Private Link)】
これも余談ですが、
EstimatedChargesではAmazoneVPCに分類され、CloudwatchMetricsのコンソールでは内訳は表示されません。
Billingのコンソールではしっかり内訳と使用量が確認できます。
本題ですが、
Interface EndpointはNAT-Gaterwayと同様にただ存在するだけで費用が発生します。
AZごとに費用が掛かる点も同じですが、さらに対応するサービス(SES, ECR等)毎に費用が掛かります。
私のプロジェクトでは1環境あたり9個のInterface Endpointが存在していました。
参考までに東京リージョンで3AZ構成且つ9個のInterface Endpointを使用した場合の1環境あたりの月額費用は下記のとおりです。(記事執筆時点)
0.014 (USD/h) * 9 (対応サービス) * 3 (AZ) * 24 (h) * 30 (Days) = 272.16 (USD)
使用するサービス次第ですが、かなり高額になり得ます。
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