雰囲気の良い会社の条件とは

「会社の雰囲気」というキーワードで検索をしてくる方が多いようなので、追記してみたい。
会社の雰囲気が良いことは業務を行なう上で必須ではないのだが、良いに越したことはない。また、生産性には少なからず影響があるため、雰囲気が悪いことを放置してはいけないし、雰囲気の良い会社は離職率も低いなど、良い影響もある。

さて、では肝心の「どうすれば雰囲気が良くなるか」という話であるが、いくつかの条件で雰囲気が規定される。

1.オープンさ
情報がオープンであるほうが、一般的に雰囲気は良い。というのも、自分たちが重視されているという感覚を持つことができるからだ。

2.公正さ
公正さは雰囲気を決める大きなファクターである。公正な組織でなければ人は安心して働くことはできないし、不公正さは社内に派閥や余計な政治を持ち込むことにつながる。

3.事業の成長性
事業の成長がないところに、仕事への期待感はない。仕事への期待感のない職場は、「仕事は早く終わらせたい」という話が中心となり、仕事をやりたい人々との意識の差が顕在化しやすい。

4.経営者の人格
経営者の人格は会社の雰囲気に善かれ悪しかれ大きな影響がある。必ずしもワンマンが悪いわけではなく、皆の意見を聞く経営者だからといって雰囲気が良いわけでもない。
どちらかと言えば、経営者が社員をどのように見ているかに雰囲気は大きく依存する。

5.管理職の能力
管理職の能力が低い会社は一般的に雰囲気が悪い。そのような意味では、経営者よりもむしろ管理職のほうが雰囲気に与える影響が大きそうである。
部下は、有能な指揮官を持つ権利を持つのである。