言葉のキャッチボール

私の業務ミッション上、多くの技術者と面談をする機会があります。

特に弊社のソフト開発をパートナー様に依頼する場合、技術的にマッチするか、依頼をしても大丈夫かを確認するためです。
予め技術の経歴を頂いていますが、技術の確認は当然の事として弊社の技術者とも上手くコミュニュケーションが取れるかを確認しています。

どうゆうところに確認のポイントを置いているかを紹介します。

面談の流れは以下です。
先ず始めに、こちらから依頼する案件の概要と必要とされる技術要素を説明してか
ら、経験してきた経歴を説明して頂きます。

ポイント1:『説明時間は3分を目安に』

5年以上の長い経験者の場合は、今回の技術要素のみに絞って説明して貰います。
その他は「4年間はプログラマーとしてプログラム設計から単体試験まで担当していました」という風に纏めて話をして貰います。
説明はだいたい3分以内ぐらいがベストです。
ここを5分以上だらだらと案件と関係ない技術を説明してくれたりすると、話を纏められないのかなと感じます。
例えばJavaの案件でC++の話を長く説明されたりするとマイナスポイントになります。
2,3年の経験の浅い方は経験プロジェクトも少ないので、全部話をして貰っても3分以内に納めれば問題ありません。

ポイント2:『説明の終わり方』

たまに経歴の説明が終わったのかどうか分からない人がいます。
そのため、お互い沈黙の時間が1分くらいあったりして、こちらから以上ですか?と確認したりします。
「以上です、何かご質問等ありますか」とか言われれば分かるのですが何も言わずに本人だけが終わったつもりでいたりします。
これもマイナスポイントになります。

ポイント3:『質問に対する回答方法1』

説明が終わると、こちらから何点か気になる事や確認事項を質問します。

例えば
「UI廻りの案件で画面系のプログラムは何本ぐらい、バッチ系であれば何本ぐらい作成した経験がありますか?」
という風にです。

5~6本とか20~30本とか、100本以上と答えてくれればいいのですが、正確に答えようとして1分以上考え正確に思い出そうとしている人がいます。

これもマイナスポイントです。
こちらは正確な本数は知由もないし、知りたいのは大よその経験です。

ポイント4:『質問に対する回答方法2』

経歴書に載っていないようなツール類の経験を聞くこともあります。
「XXXXは使用した事がありますか?」とです。
使用した事があるかと聞いているのに、長々と理由を並べて最後に「使用した事がない」と言う人。
これもマイナスポイントです。

まずは
「業務で使用した事がありません。」と言ってくれれば良いのです。

その後に、知識ベースでは知っていますとか、自己啓発で使用しましたとか
加えて貰えると、逆にプラスポイントになります。

コミュニュケーションとは言葉のキャッチボールだと思います。

ある人にコミュニュケーションが苦手なようだね?って言ったところ「僕はしゃべる方だと思います」という答えが返ってきました。
しゃべる事ができるのがコミュニュケーションと勘違いをしているようです。

相手が聞きたいことに対して答える、
相手の投げたボールを受け取り相手が取りやすいように投げ返す、
これがキャッチボールです。

お客様と話をするときに
本当に言葉のキャッチボールが出来ているか再度、
自分自身を振り返ってみるのも良いかと思います。キャッチボール