新卒エンジニアに求めるもの、より「コミュ力」。なぜならば会社だから

新卒ではじめてのの会社勤めで、はじめて失敗は何ですか?
例えば、電話の取り違えとか肩書きを間違えるとか小さなものから、クライアント先での大きなものまで失敗しない人はいないと思います。
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」が、製造業の企業で研究・設計・開発系の業務を任されているエンジニア200人と一般企業で技術職以外の業務につくビジネスパーソン200人を対象に、「新入社員の失敗」に関するアンケート調査を行っていました。

その調査から見えてきたものは

◯失敗が目立たぬ反面、即戦力とも言い難かったエンジニアの新入社員
◯システムトラブルを起こした、図面を取り違えた、組み立てたとき矛盾のある設計をした
◯新入社員の失敗は仕方ない。「2度は繰り返さない」「それほど気にしない」で、「失敗を恐れず挑戦して」
◯新入社員の失敗は「本人自身の性格や資質によるもの」もあるが、「上司・先輩のサポート不足」がより大きな原因
◯新卒エンジニアには「基礎学力」「専門的な知識」、非技術系新入社員には「職業意識・勤労観」「柔軟性」「責任感」をより強く求める傾向
「fabcross for エンジニア調べ」http://engineer.fabcross.jp/?p=5602

という新卒エンジニア失敗に関する5つのポイントでした。
特に、失敗の原因は、本人の性格や資質よりも、上司先輩のサポート不足であることが大きな原因となると多くが考えているようです。

そして、この調査の最後にはその原因を裏付けるかのように興味深いアンケート結果がレポートされていました。
エンジニアが持っていてほしい能力トップ3
第1位「コミュニケーション能力」(技術系65.0%、非技術系65.5%)
第2位「向上心・探究心」(技術系51.0%、非技術系53.0%)
第3位「責任感」(技術系48.5%、非技術系59.5%)
という結果になりました。

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「スキルや知識」がとても大事とされているエンジニア職であっても、非エンジニア職と同様に「コミュニケーション能力」が一番大事だと考えられているのです。

当然といえば当然です。仕事はひとりのみで行うことはなく、ほぼ全ては共同作業になるからです。なぜならば、それが会社である意味だからです。ひとりでできるのであれば会社である必要もないわけです。

「コミュニケーション」。これは、学生時代のようにそれが不得意だとか、嫌いだとかで済まされる問題ではないのです。

ただ唯一の救いはこれは才能ではなく、後からでも十分に身につけることのできるものであるというものです。不得意だと思っていてもそれこそ先輩や得意そうな同輩などを観察したり教えを請うてもでも、身につける努力をしましょう。実は多くの人がそうやって身につけて来たんですよ。