就職活動におけるTOEICは意味があるか?

多くの学生が就職活動をしていくにあたって、資格を取得し、企業にアピールしようと考えているかと思います。
学生が就職活動のアピールに使用する主な資格は以下に4つを考えている人多いのではないでしょうか?
・TOEIC・秘書検定・日商簿記・ファイナンシャルプランナー(FP)
今回のブログでは、就職活動におけるTOEICの有効性についてお話します。
某大手企業は740点未満で足切りですとか、基準点を超えてさえいれば問題ないですとか、そもそもTOEICを参考にしないですとか、TOEICに関する様々な話を耳にするかと思います。
参考までに、TOEICを運営している一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が2013年に行った「上場企業における英語活用実態調査」を見てみましょう。
(図はIIBCホームページより引用)
この調査をみると、約7割もの上場企業が採用時にTOEICのスコアを参考にしているの結果が出ています。
このことから、TOEICは就職活動で大きなアピールポイントになりうると考えてよいかと思いますし、だからこそ実際に多くの学生が高得点を目指して勉強に励んでいます。
しかしながら、注意したいのはその使い方が重要であるということです。
何を言いたいのかというと、TOEICで高得点を取得していても、肝心の面接試験でのアピールの方法次第で採否結果が変わることがあるということです。
企業は結果だけではなく、学生が目標に向けて行ってきたプロセスについても重要視しています。
ただ高得点を取得しましたで終わらずに、目標の達成に向けて毎日コツコツ努力できる能力があるということをアピールできると高評価だと思います。
また、TOEICには1つの問題点があります。
それは、実際にどのくらいの英会話ができるかを測ることができないことです。
ご存知の通り、一般的なTOEICにはListeningとReadingしかなく、Speakingの能力は測れません。
最も業務で使用する英語能力はSpeakingであり、それゆえに企業が最も求めている英語能力です。
多くの場合、TOEICの得点と英会話能力はイコールになりません。
では、せっかく取得したTOEICのスコアをどのように使えば良いのか。
発想転換をして、TOEICをメインに話すのではなく、論理の補強として用いることができるかと思います。
私の先輩に一年間の留学経験がある人がいました。
その先輩は、留学に行ったことで英語力が向上し、英語には自信があるということを企業にアピールしようと考えました。
そこで、その留学で培った英語力を証明する材料としてTOEICで高得点を取得しているということをアピールしたところ、希望の企業から内定を勝ち取れた、と言っていました。
このように、自身の英語力をアピールしたい場合は、その補強材料として使うことも1つの方法かと思います。
いずれにせよ、上述のように、資格、とりわけTOEICは就職活動における大きなアピールポイントになります。
資格取得に向けて勉強に励み、また自身にとっての最も効果的な方法でそれをアピールしましょう。