留学生が就職活動でできること

4月も下旬となり、2018卒の就活生の皆さんは各社の説明会や選考への参加で忙しくされている頃かと思います。

さて今回は留学生の就職活動についてお話ししたいと思います。

ここでいう留学生とは、日本の大学から海外の大学へ交換留学をされている方を対象としています。
海外の大学は、9月に新学期が始まり、5月から6月の間に終了する大学が多く、留学生が日本へ帰国するのはほとんどが6月頃になります。
当然、周りの学生は数ヶ月前から就職活動を始めており、すでに内定を獲得している学生も多いかと思います。
私の知り合いにも、就職活動の日程から留学を泣く泣く諦めていた人がたくさんいました。

では、留学生はこのような状況において、どのように就職活動をしていけばよいのでしょうか。

一つに、キャリアフォーラムへの参加があります。
キャリアフォーラムは、1987年にボストンから始まった世界最大級の日英バイリンガルのための就職イベントで、株式会社ディスコが主催しています。
今では海外の大学・大学院で学ぶ留学生をはじめとするバイリンガルの人財にとって、欠かすことのできない貴重な就職活動のスタンダードとなっています。
開催地もボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、東京、大阪、ロンドン、シドニー、上海へと広がり、多くのグローバル企業と優秀なバイリンガル人財との出会いの場となっています。
留学中に開催されるキャリアフォーラムに参加していくことで、就職活動をしていくことができます。

もう一つは日本に帰国後に、就職活動をしていく方法ですが、多くの企業はすでに採用活動を始めており、終了している会社もあります。
そこで留学生が受けるべきなのが、通年採用を行っている企業です。日本では新卒一括採用がオーソドックスとなっていますが、実は最近は新卒の通年採用を行っている企業も増えています。

最近ですと、IT大手のヤフージャパンが通年採用を発表し、話題となりました。
ヤフー、新卒一括採用を廃止 30歳未満は通年:日本経済新聞 2017/04/25)
また企業経営者による団体である経済同友会も新卒の通年採用の拡大を勧めており、今後はさらに通年採用を始める企業が増えてくるでしょう。

留学生は、一般的な就活生と比較すると、確かに就職活動の選択肢が狭まってしまいます。ですが、キャリアフォーラムや通年採用が整備されていますし、何より留学経験は強いアピール項目になりますので、自信を持って就職活動に臨んで頂ければと思います。