2079年問題

以前、「2038年問題」(https://www.ois-yokohama.co.jp/oisblog2018/archives/1838)をご紹介しましたが、
今回は、『2079年問題』を取り上げてみたいと思います。

技
MS-DOSで採用されたファイルシステムのFATは、年月日を32ビットで管理しています。

但し、その管理方法は独特で、
32ビット中、日付に16ビットを使い、年7ビット、月4ビット、日5ビットとしています。

起点は1980(昭和55)年1月1日であるため、1980+27-1年、つまり2107年までは理論上対応可能です。

つまり、1980年1月1日~2107年12月31日の範囲の日付に対応しているということになります。

しかし、古い実装では年を2桁で扱うものがある為、そのような実装になっていると
下二桁80~99が19xx年、00~79年を20xx年として処理されてしまい、2079年までしか正常に利用できません。
これを、2079年問題と呼んでいます。

“下二桁を扱う”という点で2000年問題と似ています。

また、上述の通り、
FATファイルシステムのタイムスタンプ設定可能範囲は、
1980年1月1日を起点として、2107年12月31日までなので、
2108年問題も発生する可能性があります。

ソフトウェア業界では「xxxx年問題」と言われているものが多数ありますので
また紹介していきたいと思います。

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