旅の風景

晴天の早朝、小旅行のように高尾山へ行ってきました。
山頂から富士山がうっすらと展望できて、到達できたことの喜びと達成感をもてました。
それと共に日本人のもつ富士山への信仰的精神や単純な美しさへの共感は昔から今でも受け継がれている良き文化だとも改めて思えました。

さて、帰宅してゆっくり疲れを癒した後は久しぶりに葛飾北斎の画集を開きました。そして、せっかくなので近場を描かれた作品を探してみました。
「東海道彩色摺 五拾三次」という神奈川も描かれた浮世絵があります。
北斎が歌川広重より約30年も前に描いていた東海道の旅の様子等が見られます。
では、今回は「川さき(川崎)」「かな川(神奈川)」という浮世絵を紹介します。
■葛飾北斎「東海道彩色摺 五拾三次」- 川さき
川さき

■葛飾北斎「東海道彩色摺 五拾三次」- かな川
かな川
当時の着物や旅の服装も気になりましたが、
「川さき」の川はどこの川なのだろう…とか、
「かな川」に描かれている神秘的な山は一体どこの山だろうか…神奈川の塔ノ岳かな?
日本百名山の丹沢山かな?
と色々と想いをめぐらせながら、自分なりに想像して鑑賞しておりました。

北斎の絵は当時の人々が旅をすることの楽しさや憧れ、欲求を代弁してくれた物の一つと言われていますが、私は現在も旅への視野を広げてくれる広告のように思います。

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