ITの設計手法で事件もスッキリ?

最近ニュースを読んでいて1つ気になった事件がありました。
産経ニュース
http://www.sankei.com/west/news/170911/wst1709110056-n1.html
チケット詐欺によって誤認逮捕されたという話です。誤認逮捕された21歳専門学校生は19日間も拘留されたとのことで、酷い話だとか、警察はちゃんと捜査しているのか、と言った声が聞かれた事件です。
結局のところ真犯人は中学生だったのですが、その中学生がどのように詐欺行為を行ったか記事にも記載があります。
しかしながら、あまり真面目に記事を読んでいなかった私の頭には全然入ってきません。
また、記事の図をみてもよくわからず、「複雑な事件」と言うことくらいの印象しか持つことができませんでした。
http://www.sankei.com/west/photos/170911/wst1709110056-p1.html
その後しばらくして、
複雑な状況であるこの事件をシーケンス図にした人がいるとのことで見てみました。
それが以下になります。
https://gist.github.com/shunirr/2bd6a5a00b966e1e534b443790c68eda
とてもわかりやすく、これには驚きました。
私たち開発者は、ソフトウエアの開発を行う際にいきなりプログラムを書くことはほとんどありません。
事前に設計作業を行いますが、その時によく使用するのがシーケンス図と呼ばれるものです。
シーケンス図は、オブジェクト間のやり取りを時系列に表現できるため視覚的にわかりやすいというメリットがあります。
日ごろから私たちは、誰が見てもわかりやすい資料や表現というものが求められており、シーケンス図のお世話になることも多いです。
普段から仕事上で使い慣れているシーケンス図を、複雑な事件に対して適用してみるというのは興味深い方法に思えます。
また、バージョン管理のWebサービスを利用してシーケンス図を記載することで、多くの人と情報共有できることやコメントできる点も良いと思います。
さらに、シーケンスを見ていたら1つ気づいたことがありました。
この中学生の目的はジャニーズのコンサートチケットではなく、お金だったようです。
ニュースサイトの図を見ているだけでは、図の黒い矢印と赤い矢印は何が違うのかなど、全貌を理解をするのに精一杯です。
そのため、何かに気づくことができず本質を見誤ってしまうことがありそうです。
ITの設計手法で、
複雑な状況(事件)をわかりやすく表現できる
その上で
さらに何かに気づくことができる
と言った点に、改めてシーケンス図の良さを実感しました。
皆さんも登場人物が多く時系列なものは、シーケンス図を書いてスッキリ分かりやすくしてはいかがでしょうか。
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