LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」を使ってみた

こんにちは。OISエンジニアのただっしーです。
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以前「LINE DEVELOPER DAY 2017」に参加したことを書きましたが、そのイベントでスマートスピーカーのWAVEをいただきました。
(抽選で50人にプレゼントだったのでとても運がよかったです。)

現在、家で使っているのでレポートしてみます。
その前に、スマートスピーカーとは何かを説明しておきます。

スマートスピーカーとは

一言で表現すると、「AIと連携されていて、音声で操作するスピーカー」です。
Wikipediaを見ると「AIに連携する」というのは定義ではないようなのですが、主要な製品は連携されているので、間違いではないと思います。
音声で操作するスピーカーなので、スピーカーに向かって話しかけると何らかの答えが返ってきます。
例えば、
・「音楽をかけて」→音楽が流れる
・「今日の天気は?」→「キョウのみなとみらいのテンキはハレです。」
・「おやすみ」→「オヤスミなさい」
といった感じです。
iPhoneを使っている方であればホームボタンを長押ししてSiriを使ったことがあると思いますが、あれがスマホではなくスピーカーになった感じです。

スピーカーなので、当然ながら動画を流すことはできません。
製品としては、有名どころではAmazon Echo、Google Homeなどがあります。
この2つの製品はアメリカでは既に販売されてかなりの家庭で使われており、販売台数は累計で2000万台を超えているそうです。
日本では今年10月にGoogle Home、LINE Clova Waveが発売され、Amazon Echoも年内に発売されるとのことなので、来年から日本でも普及していくのではないかと思っています。

LINE Clova WAVEを使ってみる

さて、本題です。
まず、WAVEを開封して箱から出した後、設定します。設定はとても簡単です。
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手順としてはざっくり以下の通り。
・iPhone、AndroidにLINE Clovaのアプリが用意されているので、アプリをダウンロードします。
・LINEアカウントでログインをします
・WAVEを検索して、見つかったらWAVEがインターネットに接続するためのWi-Fiを設定します。
(Cloveアプリはシンプルで使いやすい)
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設定後、いよいよ利用をしてみます。

まず、Waveを使うときは「クローバ」と声をかける必要があります。
このマジックワードの後にやってほしいことを伝えます。

家族にクローバさんがいる場合は名前を呼ぶとWaveが反応してしまうので、ジェシカという呼び名に変更することもできます。
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家族にクローバさんとジェシカさんの両方がいる場合はWaveを買うのを諦めて、Amazon EchoかGoogle Homeを買いましょう。
さて、私の家でふだん使っているのは、
・音楽をかける
・天気予報を聞く
・テレビを消す
の3パターンです。

音楽をかける

Clova Waveは、LINE MUSICと連携していて音楽を聴くことができます。
Clova Waveを購入するとLINE MUSICを12か月聞き放題セットがついてくるようです。
聞きたい曲をピンポイントで「○○の曲をかけて」というとかけてくれますが、LINE MUSICにはあるのにClova Waveではかけてくれず別の曲がかかる場合が多々あります。
単に曲がないのか、正しく日本語を認識できていないのかは不明です。

また、洋楽をかけたい場合は英語をきれいに発音しようとするよりも、カタカナ読みで話しかけた方が精度は高いようです。
日本語設定だからでしょうか。(もしくは私の発音が悪いか)
ちなみに流れている曲に対して、「この曲の曲名を教えて」と話しかけると、周りが騒がしくない限りはほぼ100%の精度で回答が返ってきます。

天気予報を聞く

朝のテレビはもっぱらEテレを点けていて天気予報が見れないので、天気予報はほぼ毎日聞いています。
「今日の天気を教えて」と話しかけると、登録されている現在地の天気予報を教えてくれます。
出張予定の日などは「○○(場所)の天気を教えて」というと、その場所の天気予報を教えてくれます。

テレビを消す

リモコン機能がついているので「テレビを消して」というと消してくれます。我が家ではリモコンがよく紛失するのでこの機能は地味ながら重宝しています。

番外編

誰にでも聞き取れる発音をしないと正しく反応してくれない、という音声認識の現時点での精度を逆に利用し、4歳の娘の発音の練習につかっています。
正しく「ドラえもんの曲をかけて」と言わないとかけてくれないので、娘も頑張って発音しようとします。
なんとなくではありますが、発音が良くなった気がします。

総評

中学時代の英訳のようにきちんとした文脈で口をしっかりあけて話しかけると、かなりの精度で認識してくれます。
ですが、普段のくだけた喋り方で話しかけると、
「すみません、もう一度おっしゃってください」
「すみません、よく分かりませんでした」
の連発でした。
LINE DEVELOPERS DAY 2017でも日本語の難しさについて触れられています。

「AIは機械学習のことではない」「日本語は難しい」開発者が語るLINEの「Clova」とは

LINE Clovaは開発が始まって1年程度ということなので、今後、徐々に認識精度が上がってくるのではないでしょうか。

また、これから日本の家庭にスマートスピーカーが普及していくことが予想されますが、同時期に発売されるAmazon EchoやGoogle Home相手にLINE Clova WAVEがどこまでシェアを獲得することができるか、という点に注目したいと思います。

以上です。

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