エンジニアが一人前になるまでにどのくらいかかる?

エンジニアが一人前になるまでに、どの程度時間がかかりますか?と、採用活動をやっているとよく聞かれます。新卒の方も、中途の方も気になるようです。
そして、その次の質問は「技術に関して研修などがありますか?」です。

おそらく、どの程度で一人前になれるか、そして、そのための会社のサポートの体制などが気になるのでしょう。
それに対しての回答は以下のとおりです。

1.エンジニアが一人前になるまでに要する時間は?
おそらく、10年程度エンジニアをやれば、どこへ行っても仕事ができるようになるでしょう。言語も関係なく、お客さんの要望が込み入っていても、技術力に関してほとんど不安なく仕事がこなせるようになるまでは10年程度の時間はどうしてもかかります。
ただし、プログラミングだけであれば1年、2年で一人前になれます。
多くの方がご心配なさってる「言語の壁」は実はほとんどありません。難しいプログラミングは必要ないからです。逆にだれでも読めるようにできるだけ簡単に、シンプルにプログラムすることが必要だからです。
では、どうして1人前になるために時間がかかるのかといえば、これは設計を覚えるのに時間がかかるからです。設計こそ、ITエンジニアとしての中核の技術です
顧客の要望を仕様に変換するその作業こそ、エンジニアのもっとも重要な仕事です。これに3年から4年かかります。
残りの時間はプロジェクトマネジメントや対人関係の能力、顧客の利害関係を見抜くなどのソフトスキルを身につけるのにかかる時間です。

2.技術力に関して研修はあるか?
座学でのいわゆる「研修」は、あまりにも非効率なので行いません。
ソフト開発の能力は、ソフトを作った人だけが身につけられる能力です。ですから、ある程度プログラミングが出来る人であれば研修はむしろ邪魔であり、実際の仕事の難易度や分量を調節し、上司が教えたほうが早く技術が身につきます。

以上です。何事もまずは10年、頑張ってみてはいかがでしょうか?

次の記事

梅雨