iPhone7にイノベーションはないが、めっちゃ売れそうな理由。

iPhone7が発売されました。
最近はiPhoneにはイノベーションがないと言われてますが、もう7世代目です。すでに他メーカーからも数多くのスマホが発売されており、イノベーションをiPhoneだけに課すのも酷な気がします。
そこで、今回話題なったiPhone7の目玉機能がいかにイノベーティブではないかを語ってみたいと思います。

1.おサイフケータイが搭載 ← 10年前からガラケーで実装済み

今回日本で一番の大きな話題となったのは、間違いなくSuicaなど電子マネーが利用可能になるFeliCa搭載でしょう。
しかし、みなさんご存知の通り、日本ではいわゆるガラケーの時代から電子マネー機能はおサイフケータイとして搭載されていました。10年も前から。今ではそれら機能が搭載されていない携帯の方が少ないくらいの状況です。
ようやくiPhoneでおサイフケータイが使えるようんなったのです。何を今さらって感じなのです。
しかし、今までSuicaをはじめ電子マネーが使えないという理由で、Androidへ流れた人は多かったと思われます。FeliCaの実装は日本においてはかなり大きなインパクトがありそうなのも事実です。

2.防水防塵になる ←他社ハイスペックモデルはすでに実現

待望の!防水防塵になりました。今まで水没してiPhoneをだめにした人は数多くいたのではないでしょうか?
しかし、ご存知の通りすでに他社スマートフォンにでは実現されていました。サムスンのGalaxyシリーズやソニーXperiaシリーズではすでにお馴染みでした。
サムスンは2年前にこんな広告を作っていたくらいです。

故障原因の大きな要因の一つが減るわけで、これも相当なメリットなのではないかなと思います。

3.デュアルカメラ搭載 ← Huaweiがライカと開発し実装済み

今回iPhone7plusのみデュアルカメラが搭載されました。特にiPhone6以降はカメラ機能の充実を全面に押し出していました。今回デュアルカメラを搭載し、最先端を行っていると思いきや、これもすでに先に発売しているメーカーがありました。
中国のHuaweiが今年の4月に発表した「Huawei P9」です。
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仕組みはちょっと違っていて、iPhoneは広角レンズと望遠レンズのデュアルに対して、Huaweiはカラーとモノクロのデュアルになっているようです。ともあれ、先に出したのはHuaweiの方です。

というわけで、今回大きく話題になっているiPhone7ですが、技術的なことで言えば新しいことはほぼありませんでした。今回の目玉機能と言われているものはすでに他者が先駆けてやっているのです。
では、このiPhone7が売れるのか?
バカ売れでしょう。
他者がiPhoneに対抗して先駆けて実装しているものを、iPhoneが実装してしまったんですから。特におサイフケータイ機能の実装は、日本の他者メーカーにとって、大大大打撃です。はっきり言ってしまえば、そこしか差をつけるポイントはなかったわけですから。
唯一弱点は価格(72800円〜)なんですが、日本は三大通信業者が強力に割引をしてきてます。
iPhone7のイノベーションがない。もうそんなことは何の批判にもなりません。
iPhone7は本当の意味で全部入りになりつつあり、少なくとも日本のすべてのスマホは完全に駆逐される可能性があるのです。