自己分析の定番「SWOT分析」を自分でやってみたら、それだけでは不十分と気づいた

今回は就職活動における「自己分析」についてお話します。
この時期は、冬のインターンシップのエントリー締め切りが近づいてきており、大学三年生はエントリーシートの作成やWebテストの勉強で忙しいかと思います。
加えて、今週末にはTOEIC試験があり、この試験で取得したスコアを本選考で使おうという人も多くいるかと思います。(最後まで諦めず頑張ってください!)
インターンシップ、エントリーシート、WebテストにTOEIC…

就職活動って本当に大変ですね。
以上であげたものはもちろん大切ですが、もう一つ、この時期になるとよく耳にする言葉があります。

それは、「自己分析」です。
この自己分析を後回しにしてしまう人は非常に多いと思います。
インターネットで就職活動に関する記事を見ても、「自己分析は就職活動に役立つ」という記事もあれば、「自己分析は時間の無駄」という記事もあり、賛否両論が巻き起こっているのも事実です。

それゆえに、本当に自己分析は意味があるのか、と考えている人もいるかと思います。
その理由としては、やはりその効果が見えづらいからでしょう。
しかしながら、自己分析には以下のメリットはあるでしょう。

  1. やりたい仕事を明確にできる。
  2. 自分の長所・短所を明確にできる。
  3. 面接に強くなる。

(参考: キャリアパーク! 自己分析の意味やメリットとは!?自分の良いところを引き出す方法 2016/11/29)

特に、1.が最も大きなメリットではないでしょうか。ほとんどの人がやりたいことを明確にできないままでいるのが現状ですし、逆にそこを明確にできている就活生は面接でも強気にアピールできると思います。

また、2.は当然のことながら、面接で頻繁に聞かれることが多い質問なので、明確にしておくことで、本番の面接では堂々と話せるようになると思います。

そして、3.は自己分析によって自分をよく知ることで面接に強くなれると思います。面接は、面接官の質問に対して、一方的に回答する場であってはなりません。面接は、自分にはどのような特徴があって、どのようなことができて、採用していただけた場合、どのようにして会社に貢献できるのかを強くアピールする場です。良いアピールをするためには、まずは自分をよく知ることが近道です。

とは言いつつも自己分析がうまくできない人もいるかと思います。
そんな人におすすめなのがSWOT分析です。SWOT分析とは、「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4つの軸から評価する手法であり、主に企業分析で用いられるものです。
2015071901
自社を自分に置き換えてこの軸に当てはめてみましょう。
SWOT分析のSWOTの各要素は、事業の外部環境と内部環境に分けられます。
外部環境とは、政治動向、規制、経済・景気、社会動向、技術動向、業界環境の変化や顧客ニーズなど、自社の努力で変えられない要因を指します。
これら外部環境を分析して、機会(
O)と脅威(T)を導き出します。

内部環境は、自社でコントロールできる要素であり、SWOT分析で具体的に言えば、強み(S)と弱み(W)に当たります。
(KAIROSMARKETING 【決定版】SWOT分析のやり方|事業の成功要因と方策を導き出すための手順 2013/11/27)

ということで、私が実際にSWOT分析で自己分析してみたいと思います。

では、まずは強み(Strength)から見ていきましょう。私は大学時代に開発経済学、国際協力のゼミに入っており、新興国が大好きです。また、小学校から高校卒業まで12年間野球をしてきており、体力にも自信があります。あとは、文章力に自信があったり、多少の英語力があります。これらが僕の強みかなと考えました。

次に、弱み(Weakness)を見ていきましょう。一番の弱みは考えすぎることで、時々行動が遅くなってしまうことですね。悩んでる暇があったら、行動すべきですよね。あとは、プログラミングができないことや、起業を考えていても資金不足の面で諦めてしまうこと。それと、時間の使い方が下手だなと最近感じております。

次に、機会(Opportunity)を見ていきましょう。グローバル化により、英語を話せる人材や新興国でビジネスを展開できるグローバル人材の需要が増加しています。あとはオウンドメディアの流行により、文章力を生かせることが機会かなと思います。

そして、最後に脅威(Threat)を見ていきましょう。やはり理系人材の需要増加は一番の脅威でしょう。特に、プログラミングが出来る人材の需要は増加しており、またプログラミング教育の義務化により、若い優秀な人材が今後台頭してくるでしょう。そして、人工知能の発展により、文系人材の仕事の大部分はなくなるでしょう。あとは、グローバル化により、日本にも海外の優秀な人材が流入して来ることは脅威ですね。

それでは、これを表にまとめてみましょう。
SWOT自己分析

 実際にSWOT自己分析をしてみた感想としては、一言で表すと、不十分という印象です。
というのも、単純に自分の強み、弱みや機会、脅威を表にしただけでは浅い自己分析に終わってしまいます。
より深い自己分析、自分を深く知るためにはこの表をもとにさらに分析を行っていく必要があると思います。

そして、それを面接で話せるように落とし込んでいく必要があると思います。

具体的には、私のSWOT分析を例にすると、文章力や英語力という強みが英語を話せる人材の需要増加や理系人材の需要増加という様々な機会や脅威がある中で、どのようにして会社に貢献できるのかを分析していく必要があると思います。
ここまで分析を深めると、面接でも力を発揮すると思います。
「私は、文章力や英語力に自信があります。人工知能の台頭や理系人材の需要増加という脅威はありますが、まだ人工知能には現場で使えるほどの翻訳機能には至っておりません。また、理系人材の需要増加は確かに脅威ではありますが、技術力だけでビジネスを円滑に進めていくことは不可能です。そこで、私の文章力や英語力という強みによって、御社のビジネスを円滑に進めることができると思います。」
というように、強みや脅威を織り交ぜることによって、より説得力のある自己アピールをすることができるでしょう。
結論としては、単純に強みや弱みをあげただけの自己分析は意味がないと思います。
しかしながら、それを実践の場面接を意識して落とし込んでいくという「真の」自己分析は意味がありますし、面接では強力な武器になると思います。
皆さんも「真の」自己分析でやりたい仕事、自分の長所・短所を明確にし、面接にも強くなりましょう!

 


◆WEB会議/セミナーシステム『Szia』(無料体験できます)
https://www.ois-yokohama.co.jp/szia/

◆サーバサイドで動作するミドルウェア『ReDois』
https://www.ois-yokohama.co.jp/redois/wp_redois/

オリエンタルインフォーメイションサービス(OIS)

次の記事

静電気