スーパーフォーミュラ

2019年のレースシーズンも終わり、来年へ向けてのテストが繰り返されます。

12月4日〜5日、三重県鈴鹿サーキットにて、国内トップカテゴリーのスーパーフォーミュラ・ルーキーテストが開催されました。

“ルーキーテスト”と称されている通り、来年のドライバーを選出するためのオーディションです。そこに、宮田莉朋選手がエントリーされました。マシンは、チームトムス、トヨタのエースナンバーである36号車です。

新聞にも取り上げられ、注目されています。

スーパーフォーミュラとは、日本で一番速く走れるレーシングカーで、世界的に注目を集めているレースです。使用する車両の諸元は以下の通りです。

車体:ダラーラ製(イタリア)、C-FRP-モノコック、車重660kg以上(ドライバー込)
エンジン:トヨタ2000cc直列4気筒直噴ターボ、550馬力以上
タイヤ:横浜ゴム製

ルーキーテストは2日間、4セッションで、1セッションあたり2時間のロングスティントです。スーパーフォーミュラの2019シーズンにおける記録されている鈴鹿のベストラップタイムは、1分36秒弱。これは、鈴鹿でのF-1初開催だった1987年より、5秒ほど速いタイムとなります。

初日は、マシンに慣れ、いよいよ最終セッションで、新品タイヤでの初アタックに挑んだ宮田選手。見事セッション2番手のタイムを叩き出しました。

横Gが最もきついS字を疾走する宮田選手。(音量にご注意ください)
鈴鹿サーキットS字コーナー

常に評価されるアスリートの厳しい世界。結果を出すこと、競争に勝つことへのプレッシャーをものともせず、むしろ、それらを楽しんで走行されている様子でした。若干二十歳で国内トップフォーミュラをドライブされている宮田選手の“強さ”をあらためて感じました。

帰路、鈴鹿サーキット上空に虹が現れました。

2020年シーズン、今年以上の活躍を期待します。

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