「技術だけのエンジニア」の危機は40歳ごろやってくる。

技術だけのエンジニア、が40歳前後で食えなくなる、という現象が起きている。
これは、今までのように「マネジメントが出来なくて食えない」という性質のものではない。むしろ「マネジメントも、技術も」というエンジニアはあまりにも希少すぎて逆に問題にならない。
そうではなく、「自己アピールの出来ない技術だけのエンジニア」が食えなくなっている。

この現象は3〜4年ほど前から顕著になってきている。要はウェブサービスの隆盛とともに起きた現象だ。
つまり、ウェブサービスに携わるエンジニアがサービスの売り込みのために「ブログ」や「メディア露出」を意識するようになってきた。
それとともに、「マネジメントという高度な技術はそこまででもないが、自己アピールのそれなりに出来る技術者」が大量にできたのである。

逆に旧来のSIやソフトハウスの中にいたような「自己アピールの出来ないエンジニア」がそこから取り残されてしまっている。
その結果、35から45くらいの間に転職しようとした技術者が、市場で技術が同じくらいでも「自己アピールの巧拙」によって振り分けられてしまう現象が起きている

いかに技術力を高めても、それを使ってくれる人がいてこその技術である。
自己アピールの技術はどこに在籍しようと、磨いておきたい。

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